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突然ですが、みなさんが思い浮かべる英国家具といえば、どんなイメージでしょうか?

下の写真のような「チェスターフィールド」ソファを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。


また、「チェスターフィールド」という言葉自体をご存知でない方も、映画のワンシーンやテレビ番組などで見かけたことがあるという方もいらっしゃるかと思います。

「チェスターフィールド」はメーカー名ではありません。
「チェスターフィールド」はメーカー名ではなく、一般的には形(スタイル)の総称のことをいいます。
そのため、中国でつくられた「英国風」ソファの名称に、チェスターフィールドという文字が含まれていても偽物ではありません。


偽物でないなら価格の安い東南アジア製のチェスターフィールドソファを選んでもいいじゃないか!そう考える人もいらっしゃるかもしれません。
「品質にこだわらない」、「数年使用できれば良い」、そんな方でしたらその判断は間違っていないかもしれませんが、もしあなたが一生モノをお探しということでしたら、ちょっと待ってください!

MADE IN ENGLAND
「英国風」ではなく「英国製」

私たちは英国製「チェスターフィールド」というブランドに誇りをもち、その名に恥じぬよう、日々品質の維持・向上に努めています。

私たちのチェスターフィールド家具は、無垢のブナ材から高級なイタリアンレザーまで、高品質の素材を使用しています。
また、熟練の職人たちが専門的な知識で伝統的な技法と現代の技術を組み合わせ、耐久性の高い製品を一点一点手作りで製作しています。
革へのこだわり
合成皮革は使用していません。

当社ではソファに張るレザーそのものも製造しています。製造工程には3つのステップがあります。

【ステップ1 − 原皮】

最初に動物の皮の初期加工を行います。なめし工場に運ばれた皮は、最初に毛と肉を落とされます。
これらはかつてオークなどのビーム(大きな材木)の上にひろげられ、シャープなナイフなどで削り取っていたため、ビームハウス工程と呼ばれています。(現在ではスピードと安定化のため、機械を使用して行われています)
次に大きなドラムに皮を入れ、石灰を入れて回転させる「石灰漬け」と呼ばれる工程に入ります。
この工程により、皮の腐敗を防ぎ、毛やその他の不純物、たんぱく質などが溶かされ、洗い流されます。
最後に、この石灰を洗い流し、酵素などにより細かいたんぱく質を取り除きます。

【ステップ2 − ウェットブルー】

次にこの皮をクロムの液体に漬け、皮の中まで浸透させます。クロムは皮に吸収され、皮が青みを帯びることから「ウェットブルー」と呼ばれています。
この状態で、ある程度長い保存が可能となり、経験豊富なプロの専門家が検査して品質を確認します。

その後、革(ちなみに革はなめし前は「皮」、なめした後は「革」と漢字で書きます)
は薄くスライスされます。スライスされた層のうち最も表面の革をトップレザーといい、高級な革でアニリン仕上げの最高級革、またはフルグレインと呼ばれます。2番目の層は、一般的に家具用として使用される、コレクテッドグレインと呼ばれています。3層目は、スプリットレザーと呼ばれる最も品質の低いグレードとなります。
この段階で革は一定の厚みとなり、その後、各種加脂剤や特殊な溶剤をまぜて、再度なめしや染色を行います。これにより、滑らかでしなやかな手触りの革ができあがり、最後に延伸・乾燥させ、最終段階へと進みます。

【ステップ3 − 仕上げ工程】

最終段階で、革の表面を仕上げます。革の表面に、その革にあった特殊な仕上げ加工を施し、乾いた後、フィックスコートを塗ります。
その後、ドライミルまたはパンメル加工を行い、革を柔らかくしてからアイロンかけ後、出荷が可能となります。

ALL HANDMADE
大量生産はしていません。

【フレームの組み立て】

チェスターフィールドソファの特徴のひとつはフレームです。湾曲のないまっすぐなブナ材を厳選し、高品質の無垢のブナ材を使用することで、製品の強度を増し、長年の使用によるきしみを劇的に軽減しています。すべてのパーツは一つ一つ職人が手作りで仕上げます。その後、職人が、ダボ、ビス、角あてなどを使用し、さらに強固なもとし、組み立てしています。その後、検査をし、ゆがみや曲がりなどないか点検します。それにパスしたものだけを次の磨き職人に渡します。


【木材の研磨】

この段階で、チェスターフィールドソファやチェアのフレームは組み立てられています。
ここから最初の仕上げ工程であるポリッシングを開始します。
この仕上げは、製品完成時に露出するソファやチェアの脚などの部分に施されます。
数回に分けてすべて手作業で塗装をし、何層かの塗膜をつくって仕上げます。
ポリッシュが完全に固まるまで乾かす必要があるため、温度管理された環境で約48時間保管します。

【パディング】

チェスターフィールドソファやチェアが実際の形になるのは、この段階です。
ソファやチェアのスタイルによって異なりますが、最初にフレームにスプリングの取り付けます。
家具の形を長持ちさせるために、個々のコイルスプリングや蛇行スプリングをフレームに適用する手間のかかる作業です。この後、パッドで包んでいきます。
このパディングの作業を続けていき、各モデルのデザインに合う型にしていきます。

【レザーの縫製と張り込み】

次に、革を張り込みをしていきます。
最初に、使用する場所にあった革を選び、それに型紙をあて、各パーツになるよう革をカットしていきます。
そして、それらを張り込みの職人に渡し、ひとつひとつを家具のボディーに取り付けていきます。
モデルにもよりますが、通常はこの工程に3日費やしています。


アジア諸国でつくられているチェスターフィールドソファの中には、菱型に見える革ひとつひとつを小さな革でパッチワークのように貼り合わせた類似品を多く見かけます。
そのようなソファは長持ちしません。生産から半世紀過ぎてもアンティーク・ショップで売買されるような耐久性を持つソファを作るためには、大きな一枚革を折り込み、シッカリ固定してつくる必要があります。当社のソファは、メンテナンスをすれば軽く半世紀は持ちます。

【最終仕上げ】

最後にボタンの取り付け、鋲打ちなどをします。
他の多くの家具メーカーと違い、当社では伝統的な工法ですべてを仕上げています。
連結鋲(いくつもつながった鋲)を一気に打ち込んでいる類似品もありますが、当社ではすべて単独の鋲を、一つ一つ手で打ち込んでいます。
通常は1つの家具で300から多いものでは1200個もの鋲を打ち込みます。
その後、アンティークレザーの場合は革の表面を磨き、ふき取り、そして、表面のシーリング加工を施します。


以上のすべての工程を、我々は一つの屋根の下で行っており、外注や大量生産されたパーツなどは一切使っていません。
ディスティンクティブ チェスターフィールドのソファをご購入いただけますと、それはすべて英国において、熟練の職人によって製造されたソファをご購入いただけるということになります。

「ナチュラルマーク=本物の証」
私たちの商品には傷があります
この傷はナチュラルマークと呼ばれているもので、動物が生きていたときについた傷や痕です。貴重な天然素材である「本物の証」といえます。
革本来の持つ特性と風合いを最大限に生かすため、私たちはあえて隠さず使用しています。
Distinctive Chesterfields Japan 公式サイト
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